場面分析演習・進捗状況

先週のゼミは、実習で数名が出払ってしまったこともあり、レポーター二人と私のみ。
読んだ文献は、相変わらずの月刊言語シリーズ。


・西阪仰、1995、「物語を語ること」、『言語』24(8)、pp.106-111、大修館書店
・西阪仰、1995、「文の構築」、『言語』24(9)、pp.102-107、大修館書店


 どうなることやらと心配だったのですが、二人とも自分で実例を持ってきてくれるとは!一人は、自分の物語語りの成功例と失敗例をネタにあれこれと説明。もう一人はチャットのログを題材に説明するなど。3人だけでも素晴らしく盛り上がった(と思います)。

 もちろんチャットは会話ではないので、サックスの順番取りのアイディアはそのまま応用することはできないのだけれども、チャットのやりとりを形作る要素として隣接ペアや修復を見いだしてくれました。
 
 私が初めて勉強したときには「日常性の解剖学」を何がなんだかさっぱりわからないまま混乱しつつ読んでいました。それに比べると、ずいぶんと早い段階から身近なものとして捉えてもらえているようでとてもうれしいです(もちろん分析ができることとは別のことですが)。
 
 ちなみに、学部の授業にも出ている彼らは、すでにワードマップ「エスノメソドロジー」(新曜社)でまず基本のCAのアイディアを掴んで、実際の会話データで確認してから、月刊言語シリーズを読んでいます。西阪先生の月刊言語シリーズは連載ですから、前に取り上げたCAのアイディアを複数使って話を進めていきますので、いきなり途中から読むと、語り口は易しくともついていけない可能性があります。逆に一歩一歩勉強しながら読んでいけば、会話の中の「物語」や「文」といった身近な現象がよく分かってくるので、俄然面白くなるのかもしれません。

(先週休んだ方も、レポーターからレジュメをもらって読んで&考えておいてくださいね)

場面分析演習・進捗状況(教員用メモ)

本日ゼミで講読したのは、会話分析についてのごくごく基本的な紹介論文である、以下の二本。

・西阪仰、1995、「順番取りシステム再訪」『言語』24(7)、pp.100-105、大修館書店
・西阪仰、1995、「隣接関係と隣接ペア」、『言語』24(10)、pp.133-139、大修館書店

しかし「順番取りシステム再訪」に関してみんなで議論をしているだけで、おおかたの時間が来てしまった。時間についてはまだまだ予想ができずにいる(反省)。この論文の文中で学生さんに理解がしづらいところについて今後のためにメモしておこう。


1)(権利)と「義務」という語の指している効力の範囲について

この語が持つ語感が強すぎて、順番取りの規則に対して「義務」という語が結びついていることがぴんとこないようだ。会話をしているときに、そんな「義務」を意識して会話をするわけではないので、語感が分からないのは仕方がないことではある。(EMCA特有のルール観についての説明が必要なのは確かだけど、それは論文を読んでいくうちに自分で発見してもらうほうが楽しいと思うのでまだ説明しない)


2)「会話」という語が指している現象について

例えば「日常会話」として友人とのおしゃべりや制度的な会話としての授業をイメージするのはいいが、そこでなされる多様な活動(例えば友人とのおしゃべりにおける冗談とか)がこの論文だけでは説明できないことへの疑問が生じてしまうことがある。

月刊『言語』の読者とは違って、たいがいの学生は「順番取り」などに最初から関心があるはずはないので、会話分析で言うところの会話とは何か、そこで行なわれうる様々な活動とは何か、そして、順番取りシステムとはそうしたもののどの部分を規定しているのか、についてあらかじめ話しておいたほうがいいと思われる。

博士課程の講義を受講希望する方へ

今年度の講義の内容については以下を参照してください。
http://d.hatena.ne.jp/motoko50/20110404/1303476162


博士課程の講義を受講したい場合、履修登録の前にメールでその旨を直接私に伝えてください。その際には、

  1. 研究テーマ 
  2. 受講を希望する理由(講義に期待することなど) 
  3. 受講形態の希望(通常講義、フレックス、集中講義など)
  4. 所属と指導教員名

についてもご連絡ください。なお、規定上、フレックス講義については主指導教員の許可が必要になります。



 

 上越の春〜初夏のイベント

4月から5月にかけては上越の美しさ・美味しさを満喫できまるイベントがたくさんあります。ぜひ足を伸ばしてみてください。


〜4月24日  高田城百万人観桜会
 http://www.joetsu-kanko.net/
 

5月1日〜22日 第37回 藤まつり (糸魚川
「藤の名所‘月不見の池’にちなみ、地元愛好家が丹精こめて育てた藤の展示・品評会が行われます。鉢植えの藤が県道沿線にずらりと並ぶ様子は見ごたえあり。」
 http://www.city.itoigawa.lg.jp/dd.aspx?itemid=5394


5月14〜15日 2011年度岩の原ワイン新酒利酒会 
 http://iwanohara.typepad.jp/info/2011/04/2011-7200.html

新入生の皆様の今後の手続きについて

 入りたいゼミが決まったら各先生にメール等でアポイントメントの連絡をとって研究相談をし、許可が出たら書類に印をもらってください。
提出の締め切りに遅れないように今週末かあるいは月曜・火曜のうちに急いで連絡を取って面談してくださいね。

セミナーの今後の予定

セミナーのみなさま

本日報告してくださったKさんAさんお疲れさまでした。今週行なったのは以下です。

・Aさんによる中学校英語の新指導要領の変更点についてのまとめ
・某中学校の英語の授業のビデオデータ観察+協議会でのコメントの参照
・Kさんによる情報教育Q&A

内容が本当に盛りだくさんで充実したゼミでしたね。議論もたくさんしたので皆さんさぞ疲れたことでしょう。次回のセミナーの予定や次回までの課題はメンバーが確定してからまたメールなどで連絡します。

本学の防災マニュアル

また、本学の防災に関するマニュアルは以下にまとめてあります。
ごく一般的な情報しかありませんが、避難場所などが書いてありますので
一応目を通しておくといいでしょう。
http://www.juen.ac.jp/050about/070koukai/010kikikanri/crisis/index.html